介護ブログ

3【知る・識る:「扶養義務」の概要と自覚。】

2017.05.03

ちょっと堅苦しい話題になりますが、「扶養義務(民法 第877条)」の定義を、知っておくと良いでしょう。
要約すると、以下の様になります。

◇親・子・祖父母の関係にある者達と兄弟姉妹は、
 お互いに、扶(たす)け養う義務が有る。(扶養の義務)

◇上記「扶養の義務」を負う者が、経済的な余力がある範囲で、

 経済的な支援を行う事を「扶養」とし、
 介護労働は「扶養」に含まないのが通説。

◇姻族である「妻」には、夫の親兄弟に関し、
 「扶養の義務」が生じない。

サイト「みんなの介護 https://www.minnanokaigo.com」の、
【コミュニティ】で見受けられる、「夫の親介護」についての困り事や、
「実親介護に、兄弟姉妹が非協力的」という投稿。
かくいう我が家も、扶養義務を持ちながら協力姿勢の無い
「困ったさん」が居り、鬱病である事も手伝って、
私がやむなく肩代わりをしている状況があります。

非協力的な「困ったさん」とその家族(ご主人と成人した子)を相手取って、
最低限の「扶養義務」を果たしてほしい旨の親族会議を行い、
「介護資金の援助」がなされる様になりました。
月3千円、という額で ( ̄∇ ̄;)

親が老いや病で弱り衰えて来た時、
それを扶け養う義務は「実子」にありますが。
結婚して家庭を持ち、夫が単身で働き収入を得ている場合、
親の介護が始まると、妻が「介護者(介護する者)になる
ケースが、決して少なくありません。
稼ぎ手が夫のみである以上、妻に親介護の協力を頼まざる得ない、
という状況もあるでしょう。
親介護に直面した際、兄弟姉妹の中で「介護者」となった相手へ
任せきり、というケースも見られる様です。

親を「扶養する義務」は実子全員に、平等に課せられている
という事を、各自が自覚すれば。
「義務」も果たさずに、相続発生時の「権利」だけを
主張するのはお門違いであり、
もし訴えられたとしても自業自得、と理解できるでしょうし。

仕事が忙しく、妻へ「実親の介護協力」を頼まないと
立ち行かない状況であるとしても、
「協力要請」と「丸投げ」は別物。
実親扶養に関する「義務」を持たない妻へ、
「実子がなすべき事」を肩代わりさせている、

という事を自覚すれば。
帰宅後や休日に進んで介護交代する、
積極的に介護サービスを利用するなど、
介護協力者への感謝や労わりが、
自ずと生まれるのではないでしょうか。

介護が始まり「介護者」になると、
お見送り(他界)までノンストップです。
時と共に容態悪化して行く「要介護者」に寄り添い、
無我夢中で進むしかありません。
実親の介護ならまだしも、義理の親介護を「妻だから」と任され、
夫の兄弟姉妹もいるのに丸投げ状態で、労わりも報酬も無し、
という理不尽さに耐えている方を、増やし続けないためにも。

親を持つ「実子」は、自身に課せられた「扶養義務」を知り、
義務と権利の関係性を自覚する必要がある様に思えます。

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