介護ブログ

25【知る・識る:「受容の5段階」、要介護者視点と介護者視点。】

2017.07.09

前記事(リンク)で取り上げた、「障害受容の5段階」。

《障害》を持った方が、現状を受け入れるまでの心理プロセスですが。

介護が始まった際、《要介護者》《介護者》それぞれの立場で、

「受容の5段階」を乗り越える事になると思います。

 

特に、要介護者判断力正常なまま、身体機能が弱り衰えて行く、

または急速に終末期へ向かって行く場合。

「出来ない」が増え続ける事、命の終わりが足早に近付いて来る事に、

不安や恐れ、苛立ちを抱き易くなった要介護者が、

ヤケを起こして荒れたり、鬱病などに発展してしまう場合も有ります。

要介護者の性格気質や精神力も大きく影響しますが、

介護者を始めとする周囲の「受け入れ」体制も、重要になる事でしょう。

 

「望まぬ状況を認め、受け入れる」必要が有るのは、

介護される側介護する側も、同じ事。

要介護者」が判断力を欠いている場合は、「介護者」が単独で、

《受容(受け入れ)》への試行錯誤を行なう事になるけれど。

要介護者が判断力正常な場合、「要介護者」と「介護者」の双方に、

《受容(受け入れ)》への試行錯誤をする事が必要となる。

そうした仕組みを、表にしてみました。ご参考までに。

リンク:《「判断力正常な要介護者」と「介護者」の、受容の5段階。》

 

約10年間、短くは無い時間をガン治療に費やしたものの、

末期宣告から他界までは約半年、という短さだった母。

要介護者となった母も、介護者となった私も父も、終末期の半年で、

「受容の5段階」の《5、受容期》には行き着けませんでした。

《3、混乱期》でタイムオーバーとなってしまい、

それゆえに尚の事、悔恨が強く残ってしまった様です。

対して、父の肝硬変末期ケアが始まった時は、

母のケア経験の賜物か、「介護スタート → 腹を括(くく)り受け入れる」

までの時間が割合短く済んだ分、精神的負担が軽くとても助かりました。

 

望まぬ事態や、ゴールが見えない状況を受け入れるのは、

時間も掛かるし容易な事ではありませんが。

要介護者介護者が、周囲の支えや手助けを得ながら、

「受容期」を積極的に目指し「介護生活を受け入れる」事で。

介護が起因する痛ましく悲しい事件の減少に、

少しでも繋がるきっかけになればと思います。

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