介護ブログ

母編21《言語障害もどき、の始まり。》

 

怒涛の在宅介護をしていた間、一時中断していた

自宅+賃貸物件の建て替え計画を、母のホスピス入院後に再開。

一年後の秋の引っ越しシーズンに合わせた完成を目指すべく、打合せを重ねた。

この時期、自分の心身に異変が起こり始めていた。

 

ある時唐突に、言葉が出なくなった。

例えば「昨日見たテレビでね…」と話そうとした際、

「昨日見た」のところで急に、口が止まってしまう。

「テレビ」と続けて話したい意思はあるのに、言葉が口から出てこない。

頭で思う単語を発音する事ができず、気持ちが焦って、

「あのあのあの」とか「そのそのその」といった言葉を繰り返す。

また唐突に、止まっていた言葉がスルリと口から出て、普通に話せるようになる。

 

不思議な事に、家業打合せをしている時には殆ど、言語障害もどきが起こらない。

友人や家族と、とりとめのない話をしている時に、

「あのあのあの」「そのそのその」が起こってしまう。

始めは気にしていなかったが、度々続く様になって、さすがに怖くなり受診した。

 

脳神経外科の問診中に「あのあのあの」「そのそのその」が発生し、

精密検査をするも異常無し。

メンタルクリニックを勧められ、言語障害もどきをどうにかしたくて、

人生初のメンタルクリニックを受診。

 

すぐ薬に頼らない、というクチコミで選んだクリニックは、明るく小綺麗な雰囲気。

受付スタッフの感じも良く、安心できたのだが。

カウンセリングは、個人的にイマイチ(^_^;)

初診時の若い女性カウンセラーは、話を聞いた後、

ありがちなアドバイスをただ繰り返した。

初回は、こんなものなのかな。

自分を納得させつつカウンセリングを終え、次の受診予約を入れた。

 

カウンセラー変更ができるというので、2度目受診は変えてもらった。

落ち着いた雰囲気の、妙齢レディカウンセラー。

カウンセリングを始めて間もなく、非常に気になる事が。

こちらの手先指先を、明から様に見られていた。

ちょっとでも手指を動かそうものなら、鋭い観察眼が向けられる。

心の動きが手指の仕草に現れやすいとは、聞いたことがあるが。

相談している側としては、全くもって落ち着かない。

この妙齢レディカウンセラーからも、心に響くアドバイスは出なかった。

 

「もっと周りのご家族に頼って。」

 それができない状況だって、話しましたよね?

「何か好きな事をして、気持ちを開放するといいですよ。」

 そんな余裕も時間も、作れませんがな(ー。ー)

 とにかく、突然起こる言語障害もどきに困ってるんですよ。

 何か、改善の手立てはないもんですかね?

「気持ちの問題でしょうから。

 心が落ち着けば、自然と良くなると思いますよ。」

 自分でも、そう思ってます(苦笑)

 

 結局、言語障害もどきは自分の心が原因であるらしいとしか、わからなかった。

カウンセリングに通うよう言われたが、あれきり行っていない。

6年が経つ今でも、言語障害もどきは時折起こる。

仕事時もプライベート時も関係無く起こるが、当初より頻度は減ったし。

言いたい言葉がわかっていながら、口から出なくなくなる時の対処法を覚えた。

 

あ、言語障害もどき来たな。

と自覚した時は焦らず、《出なくなった言葉》をひとまず避けて、

他の言葉を繋ぎ、会話を続ける。

焦らなくなった事で、「あのあのあの」「そのそのその」は口から出なくなった。

どうやら、疲れている時や気が緩んでいる時に起こり易いので、

やはり精神的なものなのだろうと思いつつ、あまり気にしない様にしている。

 

Copyright (C) 2017 KAIGONOZUKAN. All Rights Reserved.