介護ブログ

母編12《第一印象とコトバ掛け。》

 

ホスピス探しをしていた時。 相手の対応は、様々だった。

つっけんどんで早口に捲し立てる説明もあれば、

ヒヤリング上手でわかりやすい説明もあった。

ここの対応と雰囲気は、安心できそう。

何軒か面談しに行った中、第一印象でそう感じたホスピスが、

一番親身になってくれ、母はそこでお世話になる事となった。

 

敷地内にチャペルを持つ、キリスト教系の病院。

宗教勧誘するわけでもなく、宗派の違いでとやかくも言わない。

都心に近く周辺は緑が豊かで、最上階にあるホスピス病棟は眺めが良く。

ベッドごと出られるホスピス専用の中庭もあり、

とても落ち着ける空間だった。

 

何より、嬉しかったのは。

入院申請の面談中に言葉が詰まり、涙が止まらず、

説明・相談を続けられなくなった時。

落ち着くまで手を握り待っていてくれた、女性ソーシャルワーカーさん。

「ここまでよく、お一人で頑張られましたね。」

その一言と手の暖かさ、張り詰めていた気持ちを解してもらえた感覚は、

今でも感謝と共に、鮮明に覚えている。

 

 

母の末期癌ケアを皮切りに、介護者生活へ突入してからというもの。

「頑張って」というコトバ掛けに、苦痛を覚える事が増えて来た。

五里霧中、暗中模索の状況で、孤軍奮闘せざる得ない時。

「頑張って!」「ファイト☆」などの激励は時として、

更なるプレッシャーとなって伸し掛かる場合が有る、と痛感した。

「日々お疲れ様。」「少しでも休める時に、心身を休めてね。」

個人的には、そうした労わりコトバの方がホッと出来、嬉しく思える。

 

家業運営も、2名の養母の多重介護も。

望んで引き受けた訳では無く、本当は《頑張り》たくない。

気楽に自由に生活したいし、心置き無く安心して、ゆっくり休みたい。

全てを肩代わり出来る親族がいるのなら、

全てを丸投げし、回れ右ダッシュで逃げ出したい。

そうした思いとも向き合いながら、毎日を過ごす身にとって。

「頑張れ」を始めとする激励は、時として仇(あだ)となる事も、

少なからず有る様です。

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